Empty Dumpty
ヒトもすなるぶろぐといふものを、私もしてみむとてするなり。 徒然なるままに文章を書いてみるつもりです。
Moonlit Promises VII
だって
ここじゃあ、ダメなんだ!

こんばんは
フェルゼです。

う…ん…
自重しようかな。


では前回の続きとなります。
お付き合いいただける方は、以下からどうぞ。


 「んむ…!?」
 口を閉じたままで、フェイトちゃんが呻き声をあげる。
 知らない。
 知らない!
 フェイトちゃんの理由なんて!
 「私はずっと、フェイトちゃんにこうしてもらうのを待ってたんだ!」
 唇に残る温もりを、振り払うかのように。
 私は、叫んだ。
 …
 ……
 息を整える。
 フェイトちゃんは、瞬きもせずに私を見ていて。
 そして。

 「…ごめん、限界…なのは…」

 そんな声が聞こえたと。
 認識した時、既に私はフェイトちゃんの下に。
 フェイトちゃんに抑え込まれていた。
 「フェイトちゃ…ン…」
 名を呼ぶ間すら与えられずに。
 私の唇は、彼女のそれに塞がれた。
 「ン…なの、は」
 一度離れた彼女が、私の名を呼んで。
 そして。
 熱い塊が。
 私の唇を、割り裂いた。
 「…!」
 思わず、目を見開く。
 その間にも彼女は私の口内を蹂躙し続けて。
 どこにも逃げ場のないまま、私は彼女に絡め取られた。
 「は…ン…」
 絡まれ。
 吸われて。
 …コクン、と
 彼女が、喉を鳴らした。
 頭が、沸騰する。
 負けじと私も、吸い上げられたその場所で暴れて。
 伝ってきたものを、飲み込んだ。
 私と彼女の、合わさったそれに。
 意識をとられて。
 捕らえそこなったものが、溢れて。
 私の頬を濡らして、流れ落ちていった。
 小さなこの部屋に、湿った音はいやに大きく響いていて。
 やがて、彼女の手が、私の上を滑り始めて。
 制服のボタンを、トン…と、叩いた。 
 「ダメ?」
 …光る唇。
 上気した頬。
 私が、彼女を拒めると?
 「…いい。
  フェイトちゃんになら、いい」
 縋るように抱きついた私のまなじりに、唇が落ちて。
 私は。
 彼女の腕の中、徐々に肌を晒していった…。








 「フェイトちゃん…キス、上手だった…」
 隣に座る彼女にもたれかかって、口を尖らせた。
 パジャマを着た彼女と。
 彼女のシャツを着た私。
 「え!?そ、そう?」
 私の言葉に、彼女は慌てたような返事をするから。
 だから、ちょっと、不安になった。
 「私初めてだったから、よくわかんないけど…。
  なんか、されるがままになっちゃったし。
  …クロノ先生と?」
 「違う違う!今の、私の初めてだから!」
 「ほんとう?」
 「…その…練習したの。雑誌読んだりして…」
 雑誌…?
 練習?
 じゃあ、もしかして…。
 「もしかして、サクランボの茎…」
 「…結べる、よ…」
 雑誌片手に、サクランボの茎と格闘する彼女を思い浮かべて。
 思わず吹き出しそうになった。
 「でも、なんでクロノが?」
 「ほら、そうやって、呼び捨てにするから…」
 「あ、あぁ…そうか…」
 「何か、あったの?」
 「ん?うん…」
 「…無理して、話してくれなくてもいいから」
 「…うぅん、なのはには、聞いておいてもらいたいんだ。
  詳しくはちょっとまだ話せないんだけど」
 「うん、分かった。
  聞くよ。
  聞かせて、フェイトちゃん」
 「端的にいうとね。
  私は、ハラオウンの家に養子に入ったんだ」
 「え?養子?」
 「うん」
 「何で?」
 「うん…色々、あってね…」
 彼女の表情に理解する。
 その理由は、今聞くべきではないのだろう。
 「でも、みんなフェイト=テスタロッサとしか知らないよ」
 「書類手続きが済んだのが、つい先日だったから。
  だから、この学校に提出した書類等だとハラオウンの姓はないんだ。
  だったらあえてハラオウンのことは言わない方がいいだろうって。
  クロノのこともあるし」
 「ん…それは手遅れかも」
 「え?」
 「クロノ先生とフェイトちゃんが何かあるんじゃないかって、噂になってたよ」
 「うぁ…クロノに怒られる」
 「ご愁傷様」
 まるで他人事のようにちょっとだけ、意地悪な笑みを浮かべた私に。
 フェイトちゃんは小さく頭を抱えてから。
 「私には、なのはっていう恋人ができたのに」
 そういって、クスクスと笑った。



コメント
この記事へのコメント
約半年
 約半年ぶりのコメントをします、改名しました魔ぎゅなむです。
 ……ほんと、すいません、半年もコメントしなくて(滝汗
 さて、今回はとてもGood Jobな内容でした。
 前回までにハラハラさせていただいていたので余計にGood Jobと叫びたい衝動に駆られています。
 もう、本当にGood Jobです!!!
 本当ありがとうございました。
 それでは、これからも頑張ってください。応援しています。では、また。
2008/11/18 (火) 13:01:25 | URL | 魔ぎゅなむ #-[ 編集]
Re: 約半年
どうもお久しぶりですー
はい、改名のことは存じてましたよ。
こっそりお邪魔してますのでw
いやー、コメント、ありがとうございました。
間の長さなんて、気になさらずw
というか、そうしないと私がえらいことに(スミマセン!
それはそれとして。
お褒めいただき、ありがとうございますw
今回は、内容が内容だけに出来が不安だったのですが…。
魔ぎゅなむさんが三回も、三回も、「三回も」G.J.とおっしゃってくださったのなら、何とか見れるものになっていたのでしょうね。
これからも頑張らせてもらいますよーw
では。
2008/12/15 (月) 02:23:23 | URL | フェルゼ #-[ 編集]
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