Empty Dumpty
ヒトもすなるぶろぐといふものを、私もしてみむとてするなり。 徒然なるままに文章を書いてみるつもりです。
Moonlit Promises I
昨日って、祝日だったんですね。
―――みんな、文化してるー!?

こんばんは
フェルゼです。

今回更新は、予定にも書きました通り複数回に分割して載せるお話です。
たぶん…三話か四話くらいでまとまると思います。
えぇ、長くはないです。

内容としましては、ちょこちょことある「平行世界」モノ。
察しのいい方なら、一話目にて「アレかな?」と思い当たるかも?ですね。
主な登場人物は「なのはさんとフェイトさん」で、「アリサさんとすずかさん、クロノさん(言いにくいですね)とはやてさん」もちょいちょいと。

んでは、お付き合いいただける方は以下からどうぞ。
 「約束、するから」

 「イヤだ!」

 私は、そんな約束は欲しくなかった。




 Moonlit Promises 



 「つまんない」

 ホームルーム前の喧騒に包まれた教室から目をそむけ、私は窓の外に目を向けた。
 「また出た。高町さんの『つまんない』」
 クラスメイトが、苦笑しながら横を通り過ぎて行く。
 「あんたねぇ…高校最後の年なのよ?少しはこう…楽しもうって気にならないの?」
 隣の席から身を乗り出してきた彼女は、アリサ=バニングス。
 中学の頃からの友人。
 「まぁまぁ、アリサちゃん…なのはちゃんだって楽しもうとした結果の言葉だと思うよ」
 斜め前、アリサちゃんの前の席から彼女をなだめているのが月村すずか。
 同じく、中学の頃からの友人。
 アリサちゃんとは、それ以前からの付き合いらしい.
 「いぃや、違うわね。あれは端から楽しむつもりなんてない人間のセリフよ。いっつもこう、おんなじ手で頬杖ついて」
 否定はしない。
 が、何だか悔しいので肯定もしない。
 「もう…あ、でも今朝のあれ。なのはちゃんにもちょっとした刺激になるんじゃないかな」
 「…あれ?」
 少しだけ興味をそそられて、頬杖をついたまま聞いてみる。
 「あんたは遅刻してきたから知らないでしょうけど…今朝の朝礼で、教育実習生が何人かあいさつしたのよ」
 「一人くらいは、このクラスに来るかもしれないね」
 「ま、受験で忙しいのに新人の面倒まで見たくないけど」
 「アリサちゃんたら…あ、でもあの人なら男子は喜ぶんじゃない?」
 「あぁ…あの人ね。朝礼でも注目の的だった」
 「そんな人がいたの」
 「うん。名前…なんて言ったっけ…」
 「えっと…ダメだ。次にあいさつした人のインパクトが強くて、覚えてない」
 「とりあえず、すごく綺麗な人だったね」
 「そうね…あの髪の毛もすごい綺麗だった」
 「金髪同士で、気になる?」
 「そんなわけじゃないけど…」
 「金髪だったの?」
 「あ、うん」
 「腰くらいまである、綺麗なストレートだったよ」

 ストレートの金髪。
 それを聞いて、私は一人の人を思い出す。
 思い出して、私の手の下。
 押さえていた頬が、少しだけ熱を帯びた。

 それは幼い日の想い出。




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