Empty Dumpty
ヒトもすなるぶろぐといふものを、私もしてみむとてするなり。 徒然なるままに文章を書いてみるつもりです。
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脇道に逸れてみる

金曜から土曜にかけて、泊まり込みで潰しましたら、今日は自宅での仕事となりました。
せっかく自宅にいるんだし、ということで昔書いたものを載せてみようと思います。

では…の前に。
お知らせを二つほど。
interlude様にて、ラフ画が素敵だったので短い文章を拍手に叩き込んでみましたところ、完成品の絵と一緒に載せてくださっています。
一日だけアクセス数がほぼ倍増した日があったのですが、載せていただいたためでしょうね。
そちらから見えた方は、初めまして…て、まだ見ておられるかしらん?
そんなわけでして、Lina様、どうもありがとうございます。

二つ目は、ご存じでしょうがNight Breeze様がしばらく休止なさるそうで。
しばらくは寂しいですが、また戻ってこられる日を楽しみにさせていただこうと思います。
しかし、先ほど回ってみましたら、よく拝見させていただいていたサイトさんがいくつか閉鎖されていて…。
流れに乗って、私も閉じ…いやいや。

では、更新。
ですが、ここで注意を一つ。
「リリカル」ではありません。
分類を見ていただければわかりますが、「ひだまりスケッチ」より。
「うん、百合~」
「素敵よね~」
のお二人です。

お付き合いいただける方は、以下からどうぞ。


 「だって、さ。私なんかといても、つまんないでしょ?
  ゆのみたいに暖かな気持ちにさせてくれるわけじゃないし、宮子みたいに周囲を明るくできるわけでもない。
  口下手だし、締め切りとかで自分のことで頭がすぐ一杯になって周りに余計な緊張を強いてるときもある。
  自分でさえ愛想尽かしたくなる時があるんだから」

 そう言って、彼女は俯いた。

 『そんなことないわ』
 そう言うのは簡単だった。
 『そんなことないから、気にしないで』
 その簡単な一言で彼女は俯いた顔を上げ、小さな微笑を見せてくれるだろう。

 そして、二度と私に本音を見せなくなるのだ。

 それが、彼女。
 沙英という少女。

 私の知る限り、誰よりもクールで、誰よりも照れ屋で。 
 誰よりも繊細な少女。
 何度も何度も、自分の中の壁にぶつかって、その度に自分を見つめなおしてきた少女。
 だから、彼女は決して自分を過大評価しない。
 多少過小評価をするきらいはあるが。
 今回の評価だって、彼女が自身で見つけた彼女の欠点。
 改善していくべきところ。
 それを否定することは、彼女の変化を否定することになり、引いては彼女を否定することにも繋がる。

 彼女は精一杯考えて、迷って、そして、気持ちを伝えてくれたのだ。
 それなら、私も真っ直ぐに気持ちを返さねばならない。
 嘘偽りない自分。
 それを見せることが、すべてを晒してくれた彼女へ私が返せるもの。
 そのままの、自分を。

 「好きだから」

 沈黙を破った私の言葉に、沙英の肩が跳ねた。
 徐々に顔を持ち上げる。
 「沙英のことが、好きだから。私は、沙英と一緒にいたいの。
  沙英がいてくれるだけで、暖かな気持ちになれる。
  沙英がいれば、そこは私にとって明るい場所だわ。
  口下手なところも可愛いと思うし、一緒の感覚を共有できるなんて、素敵なことだと思わない?」
 少し頬を染めた沙英が、真っ直ぐにこちらを見つめている。
 「もちろん、沙英がそれが自分の欠点だと思うならどんどん改善していけばいいと思うわ。
  でも、ね。これは覚えておいて」
 人差し指を立てて、そっと、彼女の唇を押さえた。
 やわらかくて、あたたかくて、少しだけ乾燥している。
 ―――奪いたい―――そう思った回数を彼女に伝えたら、彼女はどんな顔をするだろう。

 「私が好きなのは、沙英よ」

 彼女がどんなに変わっても、その本質が。
 今の彼女の根本が変わらない限り、私は彼女を好きでいられる自信がある。
 「あ…ぅ…」
 受け入れてもらえるとは思っていなかったのだろう。
 真っ赤になって口をパクパクさせる彼女は、とても可愛いと思った。
 でも、私だってそう思っていて。
 思いもかけず告げられた想いが、本当に嬉しかったから。
 私は、私のために目を閉じて、軽く背伸びをした。
 一拍置いて。

 私に「好き」と伝えた唇の感触を感じ、少しだけ高い沙英の首に腕を回した。





 後書き

 えー…ひだまりスケッチ、より。

 異論反論様々だと思いますが、どうも、私にゃこう見えてしょうがないので。
 製作側もそのつもりなのか、そう取れるように仕組んでいるのか、私のフィルターのせいなのか。
 とりあえず、第一期第二話の部屋に入ってきたシーンで視線を交わすところと、第八話の膝枕のシーンでやられました。
 x365においても色々。

 相手方の名前は一度も出しませんでしたが、ヒロさんです。
 本文のみで分かっていただければ、嬉しいですね…。
 贅沢かな。

 分かりにくかったかもしれないので、と言うか、分かりにくかったと思うので流れの説明をば。

 沙英さん、ヒロさんに告白(溜めていたものが、なんかの勢いで、つい、といった風)
  ↓
 「でも・・・だめだよね。なんたって、女同士だし、それに・・・」みたいな感じで、沙英さんは駄目モードに。
  ↓
 本文

 という流れです。
コメント
この記事へのコメント
照れる沙英さんの可愛さは世界一ですね...
2010/08/12 (木) 20:08:17 | URL | カイ #-[ 編集]
Re: タイトルなし
> 照れる沙英さんの可愛さは世界一ですね...
そうですよね。
んでもって、沙英さんが照れるのはたいていが自爆だということもまた、可愛らしい。
2010/08/15 (日) 20:06:54 | URL | フェルゼ #-[ 編集]
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