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ヒトもすなるぶろぐといふものを、私もしてみむとてするなり。 徒然なるままに文章を書いてみるつもりです。
貴方と再び出会うために  ホシアイ

星河は
光海に
消ゆ

こんばんは
フェルゼです。

怒涛の一日二回更新です。(何も怒涛ではない)
これを今日中に載せずして、何とするということで。
ギリ、ですが。
なんとか間に合ったということで…ご勘弁を。

今回の組み合わせも
「なのはさんとフェイトさん」
になります。
アリサさん達もちょこっと姿をお見せになっておりますが。

それではお付き合いいただける方は以下からどうぞ。


 それは、なのはが「仕事」から帰ってきた日。
 「ただいまー」
 「お、なのはちゃん。おかえり」
 「お疲れさま」
 「残念ながら、放課後ね」
 「これ以上早くは…無理だったよ。
  あの、それで一個聞いていいかな」
 苦笑して、なのはは一つ気になっていたことを口に出した。
 「何よ、改まって」
 「うん…今日って、何日?」
 「今日は七月七日だよ」


 星逢


 「あれやな。
  織姫と彦星が年に一回だけ会える日やな」
 「織姫と彦星は、仕事をさぼるようになったから会えないようになったんだったわね」
 「さぼってなくても会えなくなるのかな?」
 「織姫と彦星は仕事のしすぎで、会えませんでした、と」
 「新解釈ね」
 「…?
  どういうこと?」
 「おらへんやん」
 「あんたの相方」
 「フェイトちゃん、お仕事なんでしょ?」
 「あ、うん…今日帰るとは言ってたんだけど」
 「でも、もう放課後だし…どうする?
  待つ?」
 「う、ん……いいよ。
  あんまり待ってると、却ってフェイトちゃんに気を遣わせちゃうから」
 「さよか。
  ほな、織姫さんもそう言うとることやし、帰ろか」
 はやてが立ち上がったのを皮切りに、四人は教室を後にした。
 「わ、私織姫なんかじゃないよー」
 そんななのはの声を、置き去りに。
 
 帰り道。
 一緒に歩き出した友人達も、徐々に道を違えていき。
 通い慣れた道を、なのはは一人で歩いていた。
 フェイトもいれば、まだ二人だったはずの道で。
 なのはは、気まぐれに道を外れてみることにした。
 それが何故なのか、なのは自身にもはっきりとは分からなかったが。
 "いつもの道は、フェイトと二人の時のために"
 そんなことを、思ったのかもしれない。
 ふらふらと、当て所もなく歩いてみる。
 景色は徐々に見覚えのないものへと変わっていき。
 気付けば、普段は来ない所へ。
 「天の川…なんて」
 ゆるゆると流れる、川。
 その堤防へと、道は続いていた。
 足下の小石を、軽く蹴ってみる。
 「今日帰るって、言ってたのにな…」
 そのつもりはないのだろうが、端から見ると小石に当たっているようにも見える。
 八つ当たりされてコロコロと転がるそれを追いかけるように、なのはは堤防を下っていた。
 カラカラ
 コッコッ
 カツンッ!
 落ちている石の径が大きくなって。
 足下の小石が、大きめのそれに当たって少し高い音を立てた。
 拍子に、跳ねて。
 それを追って、なのはの視線が宙を彷徨って。
 そして、捕らえた。
 「なのは!」
 向こう岸に立つフェイトを。
 「フェイトちゃん!?」
 慌てて視線を巡らせて、橋を探す。
 見つけたそれは、しかし。
 遠い。
 でも、すぐそこにいるから。
 だから。
 「今そっち行くね!」
 「なのは?」
 堤防を駆け下りて。
 川面に頭を出していた岩に、足を駆け、跳ぶ。
 目指すは次の岩。
 とんっとんっとんっ
 一歩、また一歩。
 「なのは!危ないよ!」
 フェイトの声に、なのはは声を返さない。
 いや、返せない。
 一歩一歩に意識を集中し、次の岩までの最短を測る。
 それは空を舞うこととはやはり、異なり。
 フェイトの目には、非常に危なっかしく映った。
 加えて、近づきたいという思いもあったから。
 だから、つい。
 フェイトも川面へと、飛び出してしまった。
 トットットットッ
 翔るようにフェイトが跳び。 
 なのはとの距離はみるみる縮まっていく。
 後少し…と言うその時に、グラリ…と。
 なのはが、バランスを崩した。
 「キャッ…!」
 「なのはっ!」
 大きく傾いだなのはを、勢いに任せて抱きとめて。
 でも、そこでフェイトの飛距離が目測とずれて。
 パシャン!
 二人揃って水面に落ちた。
 跳ね上がった飛沫が、互いの髪を濡らす。
 「なのは!無茶しないの!」
 「フェイトちゃんだって!」
 びしょ濡れの顔を突き合わせて。
 次の瞬間、吹き出した。
 無性におかしくて。
 笑いが込み上げて止まらない。
 「フェイトちゃん、びしょびしょー」
 「あはは…なのはだってそうだよー」
 

 「あの二人の前には、天の川も形無しね」
 そっと後を付けていたアリサとすずかが、顔を見合わせて笑みを浮かべる。
 「とりあえず、なのはちゃん元気になったみたいでよかった」
 「だから言ったのよ。
  フェイトが戻ればすぐ元通りになるって」
 「けど、ついてきた意味はあったと思わない?」
 「世話を焼かさせるわ…あのバカップル」
 ため息をついてから。
 「こっからだと…すずかの家が近いかしら?」
 「そうだね」
 一つ、息をして。
 「なのは!フェイト!
  いつまでも川の真ん中で抱き合ってないで、とっとと上がってきなさい!
  乾かさないと、風邪引くわよ!」
 大きく、叫んだ。
 



 後書き
 橋が無ければ、越えてしまえばいい。
 まぁ、そんな簡単なものではないのでしょうけれども。
 少なくともこのお二人には、かささぎさんは出番がなさそうですw
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