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ヒトもすなるぶろぐといふものを、私もしてみむとてするなり。 徒然なるままに文章を書いてみるつもりです。
再掲載 クモリ、ノチ/     お知らせを三つほど

夜の足音
雨の歌声

こんばんは
フェルゼです。

今回は久しぶりに再掲載などをさせていただこうかと思います。
今回分は、これまた皆様ご存じの素敵な文章を紡がれる方の運営されるサイト
P’sぷろじぇくと」様に投稿させて頂いたもの。
SS読んでよし、日記読んでよしの素敵サイト様ですが、その片隅に私が紛れていますw
「いきなりなんだこの導入は?」と思われる方もみえると思うので補足しますと、
「なのはさん→←フェイトさん」という感じで、互いに片想い同士、という前提です。
"二人が一人と一人だった頃の風景"はどう変わるのか?という。


しかしてその前に、お知らせを三つほど。

時系列順にのせますと、一つ目としましては、
前回お返事にて名前の登場した「うさぎなフェイトさん」が、Night Breeze様に降臨されております。
このキーワードにピンときた方は、見に行かれるといいですよ!
と言うか、是非見に行ってください!
見なきゃ損です、ほんとに。

二つ目としましては、
素晴らしい文章を書かれる椋晴様のサイト、「+Double HarmoniZe Shock!+」様に、
投稿など、させていただきました…。
椋晴様ファンの方々、申し訳ありません(何となく謝らないといけない気分
椋晴様の文章を見に行かれた際にでも、ご覧くださると嬉しいです…が、
一つ注意を。
「なのはさんとフェイトさん」ではありません。
なんて言うんですかね?
「中の人ネタ」でよろしいのかな?
えぇ、つまりそういうことです。
なんて言うのか、何と言うのか、アレな物になりました。
苦情はこちらで受け付けますよー

そして最後に、次回の物語更新につきまして。
UsSのEndバージョン違い第三弾、となります。
もういいやって感じですかね?
ご安心ください。
今度こそ、ラストです。
突き抜けUsSラストのラスト。
で、ラストのラストですが、またしても限定公開とさせて頂きます.
期間は6/10(火)から6/11(水)の二日間。
正直、あまり限定公開ということはしたくないのですが…今回のは仕方なく。
理由は…まぁ、なんと言いますか。
まずい、ので。
え?
ねんれいせいげんなんてかからないよ?
ほんとだよ?


では、再掲載。
お付き合いいただける方は、以下よりどうぞ。

…こんなにお知らせもりだくさんなのは初めてですね。



 「ごめん、なのは。ごめんね…」

 彼女は、そう言って俯いた。




 クモリ、ノチ/




 「なのは」
 「フェイトちゃん」
 背後から声をかけられて振り向くと、そこには彼女が立っていた。
 頭が彼女だと認識する前に、心が反応を示す。
 鼓動が加速する。
 ……そろそろ、駄目なのかもしれない。

 「ごめん、なのは。ちょっといいかな」
 優しい、でもどこか辛そうな声の彼女。
 そして彼女の表情もいつものそれではなく、どこか険しいもので。
 何かしてしまっただろうかと不安になる。
 「あ…うん」
 背を向けた彼女は、木立の奥へと足を進めていく。
 私は、いつもより早足な彼女を慌てて追った。



 「ごめんね、なのは」

 涼しい空気が漂う木陰で。
 人の気配がない一角で足を止めた彼女は、振り向く前にそう言った。
 「フェイトちゃん?」
 「なのはが忙しいことは、知ってる。だから迷惑なんて掛けたくなかった。
  なのはが私を親友として、一緒にいてくれることは知ってる。それは私にとっても大切な関係だから」
 振り向いた彼女の視線は、足元に落ちたまま。
 「私も、なのはのことは親友だと思ってた。でも、ごめんね。なのは…」
 「フェイト、ちゃん…?」
 「私は、しばらく前からなのはの親友じゃなかった」

 ドクン…と、心臓が音を立てた。

 「私は、なのはの思いを裏切っていた。だから、ごめん…」
 「え…」
 凍りついた思考が、のろのろと言葉の解釈を始める。
 “親友”として一緒にいた私たち。
 でも、彼女はそれを否定した。
 “親友”として一緒にいられない私たち。
 最悪の状況が、描き出された。

 ―――彼女を、失う―――

 「あ…ぇ…?」
 世界が色を失っていく。
 体から力が抜けていく。
 ポスン…と乾いた音を立てて、背後の木にもたれかかった。
 そのままずるずると崩れ落ちていく。
 「なのは」
 私を落した、フェイトちゃん。
 フェイトちゃんが、私の腋をもって支えている。
 「ごめん、なのは。でも、これが最後だから。もう一言だけ、言わせて。
  嫌ってくれてもいい、軽蔑してくれてもいい。二度と…口をきいてくれなくても、仕方がないと思ってる。
  これが、最後だから。お願い…」
 私の目を見つめる彼女の声は、いつになく辛そうで。
 でも、その瞳には強い光が見えて。

 ―――ずるいよフェイトちゃん…なにを言われたって、私がフェイトちゃんを嫌いになんてなれるはず、ないのに。

 小さく頷いて、先を促す。
 「ずっと、不思議だった。なのはとは親友のはずで、私はなのはを親友と思っていて。でも、いつからか。
  はやてたちに向ける感情と、なのはへのそれは微妙にずれ始めたんだ。
  いっぱい、考えたよ。いろいろ、調べたよ。それで、わかったんだ。わかっちゃったんだ…」
 彼女はそこで、一つ息を吸った。
 「私は、なのはのことを“大切な人”だって思ってる」
 言葉が耳に届き、一瞬遅れて脳が理解した。
 思わず目を見開く。
 彼女が、私を、大切な人、これは、もしかしたら。
 いや、これはまだ解釈にすぎない。
 私に、都合のいい解釈にしか。
 だから、フェイトちゃん。

 ―――続きを、聞かせて。



 「私、フェイト・テスタロッサ・ハラオウンは、高町なのはに恋してます」



 それは、まるで宣言だった。
 それは、まるで挑戦だった。
 強い瞳のままでそれを言いきった彼女は、しかし、そこで力を抜いた。 
 「ごめん、なのは。ごめんね…」
 彼女は、そう言って俯いた。
 「なのはは女の子で、私も女だから…同性に恋するなんて、変だよね…。
  それに、私なんかと一緒にいてもつまらないでしょ?
  私はなのはみたいに場を明るくさせることも、楽しませることもできない。
  …ほら、今だってこうして…迷惑、かけ…」
 言葉を止めた彼女。
 その目は私と同じように見開かれていた。
 「なのは…どうして…」
 伸ばされた手がそっと、私の頬に触れる。
 「どうして、涙…」
 彼女の指に掬い上げられた雫を見て、私は私が泣いていたことを知った。
 それを眺めていた彼女は、不意に表情を歪めて。
 彼女が何を思ったか、手に取るように分かる。

 ―――違う、そうじゃないの!

 彼女が口にする前に、否定したかった。
 これ以上、彼女の辛そうな声を聞く前に。
 でも、流れ続ける涙以外、体は凍りついたように動かなくて。
 「ごめん…そんなに辛いなんて、思わなくて…。
  本当に、ごめん…」
 ギリッ…と、奥歯を噛み締める音が聞こえた。 
 「謝って許してもらえるような事じゃ、ないよね…。
  でも、安心して…もう、こんな風にはなのはの前に現れないから…」
 “親友”の終わり。
 私たちの、終わり。
 踵を返し、歩き去ろうとする彼女。
 勝手に挑戦した彼女。 
 勝手に結論を出した彼女。
 勝手に…終わらせた彼女。

 不意に、今までとは異なる感情が湧きあがってくるのを感じた。
 …一歩が、動く。
 体を起こす。
 大地を、蹴る。
 荒々しく彼女の手を掴み、近くの木に叩きつけるように押し付けた。
 「フェイトちゃんのバカっ!!」
 そう、今の私を支配しているのは間違いなく、怒りという名の感情。
 「な、なのは?」 
 「勝手に決め付けないで!勝手に結論を出さないで!勝手に、終わらせないで!
  私はまだ何も言ってない!」
 「でも、なのは…泣いて…」
 「涙の理由は、悲しいからだけじゃない!」
 木に押し付けて、少し背の高い彼女の腕をつかむ。
 今度は、決して、逃がさない。

 「嬉しくったって、涙は出るんだ!」
 「なのは…」
 「私は嬉しかった!フェイトちゃんに大切な人だって言ってもらって。フェイトちゃんに、恋してるって言ってもらって!」
 堪え性のない私の涙腺が言葉の足を止めようとする。
 きっと、ひどい顔をしている。
 けれども今は、形振りなんて構っていられなかった。
 「フェイトちゃんがいれば、そこは私にとって明るいところなの!フェイトちゃんがいれば、そこは私にとってすごく楽しいところなの!
  フェイトちゃんと一緒にいられないことが、私にとってどれだけつまらないか。考えたことなんてないでしょ!?」
 もう、迷わない。



 「私だって、フェイトちゃんのことが大好きなんだから…ぁ」



 言い切った。
 そして、涙腺が決壊した。
 歪んだ視界のなか、彼女の黄金だけが鮮やかで。
 掴んでいた手を引き寄せる。
 柔らかな彼女の体を感じ、その肩口に顔をこすりつけた。
 「フェイトちゃんの、所為なんだから…」
 数秒の、間があった。
 彼女に私の言葉が届くまでのタイムラグ。
 


 返答は、頭を抱いてくれる温かな腕だった。



 「うん…なのはの涙、私がもらうね…」
 再び涙が滲んできた。
 もう、これがなんの涙なのか分からない。
 わからないまま、私は泣き続けて。
 …
 ……
 ………
 やがて、私の涙はすべてフェイトちゃんへと染み込んでいった。



 「もう、大丈夫…」
 「うん…」 
 大丈夫と言いつつ彼女から離れないのは、今の顔を見られたくないからで。
 抱いていてくれる彼女の腕が、気持ちいいからで。
 いつもより近くにある彼女が、いつもより愛おしいからだろう。
 「ありがとう、なのは…」
 繰り返された謝罪の代わりに、彼女が口にしたのは感謝。
 そして、わずかに力の込められた腕。
 「ありがとう…」
 受け入れられるとは、考えていなかったのだろう。
 でも、それは私だって同じで。
 受け入れてもらえるなんて、まさか彼女から告げてもらえるなんて。
 あり得ないと思っていた幸せが、今ここにあるなんて。
 
 不意に。
 不意に訪れた疑心。

 これは、現?
  
 確かめるには頬をつねるのが月並みだけど…
 どうせなら、もっと、幸せに。
 「なのは?」
 急に体を離した私を、フェイトちゃんが訝しむ。
 それには答えずに。
 私は目を閉じ、彼女を待ってみる。
 …
 応答、なし。
 「―――鈍感フェイトちゃん」
 口を尖らせて、それだけ呟く。
 「え、えと…」
 「はぁ…」 
 だめだよ、フェイトちゃん。
 ちょっと愛が足りないね。
 私は“仕方なく”目を閉じたままで、少しだけ背伸びをする。
 心持ち、前傾姿勢。

 一拍置いて。

 頬に添えられた手と、待ちわびた唇を感じて。
 私はそっとフェイトちゃんの首に腕を回した。

 

 
 夢の終わり。
 現の始まり。
 願わくば、いつまでも。
 彼女と、共に。



 これは、二人が二人を始めた時の風景
 
コメント
この記事へのコメント
みたよ!!
中の人SSがっつり見ました!
かわいいなぁww
ゆかりさんがもうオレ様的なのに結局奈々ちゃんに持っていかれるとことか最高。
ついでに噛み付くとこがいいです。
がぶがぶやってればいいと思うです!
めっちゃニヤニヤさせていただきました!
ありがとうございましたー!!
2008/06/09 (月) 01:54:40 | URL | 星藍 #-[ 編集]
ご覧くださいましたかw
まともに文章化したのは初めてなので、どんなものかな…と正直ドキドキでしたが。
お褒め頂き、嬉しいですw
噛みついちゃうのはねー
なんででしょうね?
気付いたら、ゆかりさんがかじってましたw
わざわざご感想をいただき、ありがとうございました!
2008/06/11 (水) 22:58:50 | URL | フェルゼ #-[ 編集]
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