Empty Dumpty
ヒトもすなるぶろぐといふものを、私もしてみむとてするなり。 徒然なるままに文章を書いてみるつもりです。
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The T 10
寒中お見舞い申し上げます

こんばんは
フェルゼです。

喪中につき、ご挨拶を差し控えておりましたゆえに。
お久しぶりです。
やっぱりThe Tみたいなものより、ふわっとした短編の方がいいのかなぁと思いつつ、
どんな形であろうと完結させねば終われんな、とも思いつつ。

今回更新は、カテゴリリリカル。
前々回の続きです。
お付き合いいただける方は、以下からどうぞ。



 「アコース、少し聞きたいことがあるんだが、いいか」 
 「なんだい?」
 向かい合う席に腰を下ろしたところで、クロノは前置きなしに話しかけた。
 「ウィオンコーポレーションを知っているか?」
 「知ってはいるよ。
  あそこが、どうかしたのかい?」
 「以前、どこかで聞いた気がするんだが、局のデータベースにアクセスしても、当たり障りのない情報しか得られないんだ」
 「そうだね、データベースに載せるにはあまりにも証拠が足りない」
 「何のだ?」
 「あそこが、とある組織と繋がっているという可能性があるんだ。
  表の顔の一部といってもいい」
 「重要なのか?」
 「うん。
  組織にとってウィオンは重要らしい。
  だから、尻尾を掴ませてくれない」
 「どこなんだ」
 「ベリルだよ」
 「ベリル……」
 クロノは、大きく息をついた。
 「それで、なぜ?」
 「うん……」
 「君と同様、僕にも守秘義務はある。
  その中で、出せるだけの情報は提供した。
  もちろん、君がそれの使用に関して誤りはしないだろうという信頼の基で、だ。
  僕は、信頼に値するかい?」
 「その聞き方は卑怯だな」
 クロノが苦笑を浮かべた。
 アコースの表情は変わらない。
 「フェイト・ハラオウン執務官の件だろ?」
 「あぁ。
  彼女に危害を加えうる動機を持つ組織として、ベリルのところがあった」
 「ウィオンが出てきたのは、どうして?」
 「別の線、テスタロッサに恨みを持つ者のリストアップ作業で、ウィオンにいる人間が引っかかった」
 「なるほど、ね。
  そういうことか」
 「偶然ということも考えられる。
  だが、それにしては少々出来過ぎている」
 「焦点を絞る理由にはなりうるわけか」
 「焦点というよりも、起点にしたいと思っている」
 「ちなみに、名前を聞いてもいいかい?」
 「ナブラ」
 「ナブラ?
  ナブラ・ハルトマンかい?」
 「知っているのか?」
 「会った事はあるよ。
  穏やかな男性だ」
 「そうか……いや、色々すまなかった」
 「そうでもないよ。
  こちらも、出来るだけの協力はしよう」
 「ありがとう……感謝する」
 「それはそうと」
 「うん?」
 「君たちのデートは、今夜じゃないのかい?
  準備は整っているんだろうね」
 「デート……?」
 「観劇なら、立派なデートさ」
 「何でそんなことまで知っているんだ……」
 「まぁ、その辺りは色々と。
  それじゃあ、報告を楽しみにしているよ」
 手を振って去っていくアコースを見送って、クロノはため息をついた。
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