Empty Dumpty
ヒトもすなるぶろぐといふものを、私もしてみむとてするなり。 徒然なるままに文章を書いてみるつもりです。
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舞い積る言い訳
それは
季節外れの花弁のように。

こんばんは
フェルゼです。

本当はイヴに上げたかったのですがそれは叶わず、
こんな時間になってしまいました。
でも、年内に一個くらいは……!
なのはさんとフェイトさんを書いておきたかったんだ!
お二人が登場されるの、すごい久しぶりな気がします。

下手したら、コレが年内最後の更新になるかもしれません。
来年もクリスマスにこの辺境があることを願って―
今回更新はカテゴリリリカル。
登場されるのは、なのはさんとフェイトさんです。
お付き合いいただける方は、以下からどうぞ。

 「ごめん、フェイトちゃん!
  待った?」
 「うぅん、私も今来たところだから。
  それよりもごめんね、なのは。
  わざわざこっちまで来てもらっちゃって」
 「私も、見たかったから」
 「何を?」
 「フェイトちゃんが、今住んでる街」
 「私も、じゃあ今度見に行こうかな」
 「うん?」
 「なのはも、引っ越したでしょ」
 「引越しはしたけど……フェイトちゃん、手伝ってくれてたから知ってるよね?」
 「『なのはが住むことになった街』は知ってるけど、『なのはが住んでる街』は知らないよ」
 「あは、なにそれ」
 「年内……は流石に無理だろうから、年明けたら行きます。
  案内してください」
 「はぁい」
 クスクスと、二人笑みが零れた。
 「それにしても」
 「うん?」
 「やっぱりクリスマスだね。
  こんなに寒いのに、人が多い。
  明日は普通にお仕事のはずなのに大丈夫なのかな、なんて」
 「まぁ、私たちも同類なわけだけど」
 「やっぱり、クリスマスだからね」
 「だからね」
 くるりと待ち合わせ場所の駅構内を見渡せば、鮮やかなイルミネーションと人々。
 「……寒いね」
 フェイトはそう言いつつ、していた手袋を外して、手に息を吹きかけた。
 ずっと両手をポケットに入れたままのなのはが、不思議そうな顔をする。
 「フェイトちゃん?」
 「家を出る時に入れたカイロが、ここまで歩いてくる間にポケットの中をいい感じに暖めてくれています。
  私の手も、あったかい手袋をしていたので冷たくないです。
  なのは」
 「はい」
 「私と手、繋いでくれないかな」
 「ふふっ、喜んで」
 そう言うとなのはは、両手をポケットから出して掲げた。
 手袋は片手だけで、もう片方の手は素手でカイロを持っていた。

 「今日の予定は、私が決めていいんだよね?」
 「いいよ、なのはのしたいことで」
 「ありがとう。
  色々見たいものとかあるんだ」
 「どんな予定なの?」
 「大雑把に言えば、ショッピングと映画」
 「後はランチ?」
 「そうそう、ランチ」
 チラリとなのはが腕時計に目を落とした。
 「あ、なのは。
  今日は昼から結構雪が降るって」
 「大変、フェイトちゃん!
  急がなきゃ、バスに乗り遅れちゃう!」
 「えぇー」
 駆け出したなのはを、手でつながれたフェイトが追う。
 「モールへ行くバス、そんなに本数少なくないよ」
 「だって、バス停で待ってるよりも早く行った方が時間たっぷり使えるもん」
 「やっぱり、私が車出したらよかったんじゃない?」
 「こんな時期に車出しても、駐車場いっぱいだよ。
  それよりも、年明けからばっちり使えるようにって、検査に出したんでしょ?」
 「そうなんだけどね」
 「いつだっけ、戻ってくるの」
 「明日の朝一にはできてるって。
  午前に休みいれたから、その時間で取って来るよ」
 「じゃあ大丈夫だ」
 なのはが笑うと同時に、バスが角を曲がってくるのが見えた。


 ショッピング&ランチ&ショッピング
 「じゃあ、後は映画だよ」
 「その前になのは」
 「うん?」
 「外、雪降ってるかもしれないよ。
  なのはは電車止まっちゃうと大変だから、交通情報とか確認しないと」
 「私、さっき確認したからもういいよ」
 「え、そうなの?」
 「うん」
 「どうだった?」
 「問題なし」
 「じゃあ、いいか……」
 「いこ、フェイトちゃん」
 「うん」

 
 &ムービー
 「面白かったよね、フェイトちゃん」
 「そうだね、続くのかどうか、気になるなぁ」
 「続きあったら、見に行く?」
 「行く行く」
 「じゃあ、また一緒に行こうか」
 「そうだね」
 「ちょっとそこのカフェよらない?
  フェイトちゃんの感想、もっと聞きたいな」
 「それはいいけど……電車、大丈夫なの?」
 「ん?」
 「雪、酷くなってたら止まるかも」
 「大丈夫だよ」
 「そう?」
 「だって、もう止まってるもん」
 「なのは!?」
 「映画始まる前から遅れが出てて、さっき見たら完全に止まってたよ」
 「全然大丈夫じゃないじゃない!」
 「大丈夫だよ」
 「だって、なのは帰れない」
 「帰れるよ」
 「……飛んでくの?」
 「そんな飛行許可、もらってないよ」
 「タクシー、とか」
 「そんなお金、もったいないもん」
 「じゃあ、何も大丈夫じゃないんじゃ」
 「大丈夫だよ」
 「なのは?」
 「大丈夫、でしょ?」
 「えと」
 なのはの視線の先、その意図するところにフェイトは気づいていないわけではなかった。
 ただ、流されていいものだろうかという、大人の分別。
 「私は明日は午後からだけど、なのはは朝から」
 「私は一日お休みだよ」
 フェイトは天を仰いだ。
 照明の眩しい天井しか見えなかった。

 「うち、来る?」
 「行く」

 イタズラが成功した子供のように、なのはが笑った。
 その頬はきっと暖房のせいじゃなくて、ほんのり紅くなっていた。

 「メリーホワイトクリスマス、なのは」
 「メリーホワイトクリスマス、フェイトちゃん」

 クリスマスは、まだまだ。








後書き
 子供の頃は雪が降ると大喜びで、ホワイトクリスマスなら特に理由もなくはしゃいだもんです。
 今は、交通機関のおくれを気にして落ち着かない気持ちが半分になってしまいましたけれども。
 でもやっぱり、雪は理由もなくわくわくします。
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