Empty Dumpty
ヒトもすなるぶろぐといふものを、私もしてみむとてするなり。 徒然なるままに文章を書いてみるつもりです。
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The T 8
形あるものは、いつか
形なきものも、やはり。

こんばんは
フェルゼです。

今回更新もカテゴリリリカル。
前回の続きです。
お付き合いいただける方は、以下からどうぞ。



 「何か進展があったか、教えてもらえるとありがたいのだが」
 「本職のそちらが持ってない情報を、私が持ってると思います?」
 クロノの問いに、八神はやてが薄く笑った。
 陰の滲む笑みは、疲労を色濃く反映させている。
 「君のところの騎士達が、忙しい合間を縫って動いてくれているようだから、どうかと思ったんだ」
 「そうやねぇ。
  あると言えばある、ないと言えばない、ってところやろか」
 「どういうことなんだ?」
 「こっちはこっちでリストアップをしとるよ。
  でも、フェイトちゃんが絡んだ組織の情報とかは、不用意に立ち入れんから」
 「そうだな。
  その辺りは、こちらで進めておこう。
  どういうリストを作っているんだ?」
 「シグナムがいっとった、テスタロッサに関して」
 「ハラオウン執務官個人ではなく、という方面か」
 「そうや。
  ただそうすると、どうしても動機が薄くなる。
  下手にリストにしても、混乱するだけかも知れんから」
 「僕個人へ参考程度に見せてくれるだけで構わないんだが」
 「……行き詰まっとるみたいやね」
 「……あぁ」
 「捜査参考、なんてレベルやないよ?」
 「それでもいいんだ」
 「わかりました。
  クロノ君の個人アドレスに送らせてもらいます」
 「すまない。
  協力、感謝する」
 「そんな大層なリストやないよ。
  こっちも、もうちょい調べてみるわ」
 「仕事のほうも大変なときだろう。
  体調を崩さないようにな」
 「クロノ君こそ。
  エイミィさんも、きついやろ」
 「今度、気分転換にでも連れて行ってやろうかと思ってる」
 「あぁ、それはいいなぁ。
  お出かけか。
  羨ましいわ」
 「そんな大した物じゃないさ」
 「そんなことないよ。
  例えウィンドウショッピングだけやったとしても、嬉しいもんやて」
 「それはないが……あぁ、そうだ」
 「なんや?」
 「誘うついでに服をプレゼントしようと思うんだが、いい店を知らないか?」
 「そんな詳しいわけやないけど……どんなん?」
 「観劇を考えているんだ。
  少しフォーマルなものを」
 「やったら、一緒にメールしときます」
 「ありがとう、感謝する」
 


 しばらくすると、はやてからのメールが届いた。
 プロテクトを解除して、リストに目を通す。
 「ウィオンコーポレーション……?」
 一人が所属している会社名に、クロノの目が留まった。
 どこかで聞いた気がする。
 頻繁に聞く大会社ではないし、犯罪組織というわけでもない。
 どこだろうか?
 キーワード入力:ウィオンコーポレーション
 検索。
 局データベースから得られた回答は、当たり障りのない、どこにでもある企業という情報だけだった。
 記憶違いか、データベースに載せられるほどの証拠がないのか。
 「尋ねてみるか……」
 機密でない限り、彼に聞けば何かしらの回答は得られるだろう。
 そして、もう一つの添付ファイル。
 「なるほど、あまり縁のない場所だ」
 はやての示した店は、クロノには土地勘のない場所にあった。
 
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