Empty Dumpty
ヒトもすなるぶろぐといふものを、私もしてみむとてするなり。 徒然なるままに文章を書いてみるつもりです。
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こんな日もあるかもしれない
小さな窓から周囲を見ると、
私が一人遊んでいるみたいですね。

こんばんは
フェルゼです。

一人遊びも出来ずに、過ごせますかってんだ。

さて、今回更新はカテゴリリリカル。
ししょうとメッセをしていた時に書いたという、
そんな出自をもったものです。
登場されるのはフェイトパパ、ヴィヴィオさん、あとなのはさんも少し。
なんだろうね、これ。
お付き合いいただける方は、以下からどうぞ。

 「ただいま-」
 扉を閉めつつ、襟元のボタンを外す。
 今日は少し早く帰れたから、なのははまだだろう。
 「……」
 「……あれ?」
 にしても、返事がないのは、おかしい。
 ヴィヴィオはすでに帰ってきているはずだし。
 「ヴィヴィオー?」
 ヴィヴィオの部屋をのぞく。
 いない。
 「ヴィヴィオー?」
 バスルームをのぞく。
 いる様子はない。
 「ヴィヴィオー、あ、ただいまヴィヴィオ」
 リビングに顔を出して、ようやくその姿を見つけた。
 でも、どうして明かりをつけていないのだろう。
 「……お帰り、フェイトパパ」
 ようやく返事をしてくれた。
 でも、こっちを向いてくれない。
 「どうかしたの? ヴィヴィオ」
 「ねぇ、パパ。何か私に言うことはない?」
 「え?」
 俯いたままのヴィヴィオ。
 何が、あったんだろう。
 「覚え、ないの?」
 「うん……」
 「パパにとってはどうでもいいことなの?」
 「えと、だから何が」
 「プリン……」
 「え?」
 「ヴィヴィオの、プリン……」
 「プリンって、あのなのはが買ってきてくれた?」
 昨日の帰り、なのはがお土産に買ってきたプリン三個。
 ヴィヴィオは明日のお楽しみにすると言って仕舞ったから、私のを二人にも少しずつ分けてあげた。
 ちなみになのはの分は昨夜ヴィヴィオが寝入った後にプレ……げふん、消費されている。
 「さっき食べようと思ったら、なかった」
 「え?」
 「今朝、最後に家を出たのは……だれ」
 「私、だけど……」
 ん?
 「わ、私じゃないよ! 私は食べてないよ!」
 「じゃあどうして今朝あったプリンがなくなってるの!?」
 「知らないよ!」
 「パパのウソつき!」
 途端、ヴィヴィオの姿が光に包まれる。
 ヴィヴィオの、変身。
 あの聖王の時を彷彿とさせる姿に、交渉の余地はないと判断した。
 「バルディッシュ」
 "……sir"
 若干気が向かない様子のバルディッシュがジャケットを展開させる。
 ブレードのモードを取ったそれを構えると同時に、ヴィヴィオから七色の光条が迫る。
 内向きのシールドを周囲に形成したのを確認して、それを叩き落とした。
 そのまま加速する。
 「パパのバカー!」
 追うヴィヴィオ。
 でもこちらの速度には追いつけない。
 大丈夫、一発当てれば、話をする余地もできる……。
 「そんなんだから、いっつもなのはママに主導権握られるんだ!」
 「な!」
 え? なに!? なんの話!?
 「こないだの夜だって、自分から誘ったくせに……パパのヘタレ!」
 「ヴィ、ヴィヴィオ!」
 なんだこれは、なんだこれは。
 いくら愛娘でも、言っていいことと悪いことがある。
 てか、見てたのか!
 見られてたのか!
 「ヘタレっていうなー!」
 振り上げた大上段。
 急制動をかけたヴィヴィオの髪を、振り下ろした刃がかすめた。
 ち……避けたか。
 「ヘタレ! ヘタレ! ヘタレー!」
 「違うもん違うもん違うもーん!」
 めくら滅法に打ち込まれる光球を叩き落とし、あるものは避けてヴィヴィオに迫る。
 黙らしてくれるわー!
 光
 爆音
 白煙
 そして。
 「何やってるの二人とも!」
 桜色の、光条。
 「わ!?」
 慌てて受け止めた私の側を、もろに喰らったらしいヴィヴィオが落ちて行った。
 「もぅ……いったいどうしたの?」
 ヴィヴィオを受け止めて、なのはが視線を強める。
 あ、ヴィヴィオいいなぁ。
 「だって、ヴィヴィオが……」
 「だって、パパが……」
 「だってじゃない! 二人ともそこに正座!」
 「「はい……」」
 ジャケットを解除して、体を小さくする。
 鬼教官殿の説教は、小一時間ほどに及びました。
 足が痛いです、なのはさん。

 「「ごめんなさい」」
 お互いにゴメンねをしてから、なのはに頭を下げた。
 「ん、わかればいいの」
 なのはが満足げに頷く。
 すっかり笑っている膝を押さえつつ立ち上がった私たちに、なのはが背中から声をかけてきた。
 「あ、そうだ。プリンまた買ってきたよ」
 「え? どうして?」
 上半身だけひねって、なのはに尋ねる。
 ヴィヴィオも似たような体勢で疑問符を浮かべているのが見えた。
 「お昼にいったん戻ったんだけどね、ちょっと甘いものが食べたくなっちゃって、ヴィヴィオのプリンもらっちゃったから」
 ゴメンね? そう言って小首をかしげるなのは。
 あぁ、可愛いね。
 とっても可愛らしいよなのは……でも。
 「そういえば、どうして二人は喧嘩してたの?」
 「プリンの所為です……」
 深ぁい溜息一つついて、ヴィヴィオと一緒に崩れ落ちた。
 えっと……? と小さく疑問符を浮かべつつ考えるなのはを見ながら決意する。
 今夜は、私が主導権を取ってみせる。
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