Empty Dumpty
ヒトもすなるぶろぐといふものを、私もしてみむとてするなり。 徒然なるままに文章を書いてみるつもりです。
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
ケースbyケース
仄かに甘く
刹那に淡く

こんばんは
フェルゼです。

今週は、前回予定したとおり、
別の場所に載せていた試験的ブツをこちらにも。
まぁ、わざわざ複数個所に載せるような大層なもんじゃないんですけどね。
――ところで、大阪工業大学のオープンキャンパスパンフレット最終ページにある、
大学のロゴに付いてどう思います?

というわけで、今回更新はカテゴリマギカ。
登場されるのは、メインの五名。
組合せとしましては、杏子さんとさやかさんの組と、まどかさんとほむらさんの組のお二つ。
……あれ?
お付き合いいただける方は、以下からどうぞ。



 「いたっ」
 魔女を倒したと同時に派手な爆発が起きて、小さく漏れた声は三人分。
 
 ケース1
 「おい、どうしたさやか!」
 消えていく結界の中、魔法少女の様相を解いた佐倉杏子が、声を上げた美樹さやかに走り寄った。
 「いや、たいしたことないから」
 「じゃあ、なんで片目閉じてんだよ」
 「なんか、埃かなんかが入ったみたいで」
 「よろしくねぇじゃねぇか」
 「ちょっとこう、瞬きすれば流れ落ちるって」
 よっと声をかけてそれを実践しようとしたさやかが。
 「たっ」
 慌てて目を閉じた。
 「ほれみろ。
  痛いくせに無理に開けようとするからだ」
 「んなこといったって、片目じゃ歩きにくいじゃん」
 「あんたんちまでなら、あたしが連れてってやるから、おとなしく目ぇ閉じてな」
 「えー」
 「なんだよ、不服かよ」
 「さやかちゃんの目が見えないのをいい事に、佐倉杏子はさやかちゃんを人気のないところへと連れ込んでしまいました。
  そして、野獣と化した杏子ちゃんは」
 「バカかお前は!」
 「キャー、さやかちゃん、貞操の危機!」
 「何が貞操の危機だよ!
  ふざけんな!」
 「ぶぅ」
 「……はぁ。
  分かったよ、いいから目ぇ閉じてろ」
 「なに?
  取ってくれるの?」
 「似たようなもんだ」
 ん。と目を閉じたさやかに、ごくりと小さくつばを飲み込んだ杏子が、ゆっくりと歩み寄った。
 その距離、あと三歩。
 二歩。
 一歩。
 ちゅ
 「!?」
 どんっと肩を押された杏子が、三歩後ろに下がった。
 「こんなとこで何すんのよこのバカ!
  もう信じらんない!」
 「いってぇなぁ。
  なんだよ、今更キスくらい」
 「キスが問題だってんじゃないの!
  時と場所を選べって言ってんの!」
 「場所はともかく、時は選んださ」
 「はぁ!?
  何言ってんの!」
 「ほれ」
 杏子はじっと、さやかを指した。
 「なによ」
 「両目、開けてるじゃねぇか」
 「……あ」
 言われて気づいたさやかは、パチパチと瞬きを繰り返した。
 眦に浮かんでいた涙が、溢れて落ちていった。


 ケース2
 「大丈夫、ほむらちゃん!?」
 離れたところで戦闘を見守っていた鹿目まどかが、指先を押さえた暁美ほむらに駆け寄った。
 「えぇ、大丈夫よまどか。
  それよりも、まどかは大丈夫?
  魔法少女じゃないんだから、こんなところまで付き合ってくれなくても」
 「だって私、これくらいしかできないから。
  みんなのこと、応援するくらいしか」
 「それがどれだけ大きな支えになってるか、あなたはまだ気づいてくれないのかしらね」
 穏やかな笑みを浮かべるほむらに、一瞬まどかが見惚れる。
 「じゃなくて!
  指、見せて」
 「ちょっと切っただけよ。
  すぐに治るわ」
 「駄目だよ!
  悪い菌が入ったら、どうするの?
  ちゃんと殺菌しないと」
 そういうとまどかはほむらの手を取り、迷うことなくその指を咥えた。
 「まどか!?」
 「ふぁふぃ?
  ふぉふふぁふぁん」
 「あ……やっぱりしゃべらないで。
  くすぐったい……」
 「んふ」
 困惑の艶を含んだほむらの声に、まどかが満足そうな笑みを浮かべた。
 いつからこうなってしまったんだろう。
 ほむらは自問する。
 始めはこうじゃなかった。
 もっと初々しい反応を示してくれていた。
 なのに、気づいたらまどかに振り回されっぱなしで。
 私の気づかないうちに、まどかの精神時間だけが進んでいるんじゃないか?
 「も、もぅいいから」
 何だかこれ以上されると駄目になりそうな気がしたので、そう告げると、眉をひそめたまどかの口から指を引き抜いた。
 キュポンと、軽い音がした。


 ケース3
 「あの、私もちょっと切ってしまったのだけど」
 魔女の結界の後にできた、恐ろしく桃色で粘度の高い結界の中、巴マミが口を開いた。
 「それは災難だったな」
 杏子が一言の下に切る。
 「そうね、今後は気をつけましょう」
 自分にも言い聞かせているかのような、ほむら。
 「あ、私消毒薬もってますよ」
 まどかは、小さなプラ容器を取り出した。
 「絆創膏なら、私が持ってまーす」
 どうぞっ、と威勢のいい掛け声つきでさやかが差し出した。
 「ありがとう……優しいのね、みんな」
 マミはそっと、涙を拭った。
コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック
copyright © 2005 Empty Dumpty all rights reserved.
Powered by FC2ブログ.
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。