Empty Dumpty
ヒトもすなるぶろぐといふものを、私もしてみむとてするなり。 徒然なるままに文章を書いてみるつもりです。
なんか始まりそうな
被害に遭われた方々に
心よりお見舞い申し上げます。

こんばんは
フェルゼです。

今回更新は、やや久しぶりの感もあるカテゴリ、リリカル。
なのはさんとフェイトさんの物語になります。
予定していた物語から急遽変更をかけた文章ですので、もしかしたら訂正、あるいは加筆を行うかもしれませんが……
その時は、その時で。
それでは、お付き合いを頂ける方は、以下からどうぞ。


 「フェイトちゃん、まだー?」
 「うん……もう、ちょっと」
 先ほどから何度同じやり取りを繰り返しただろうか。
 五回目までは数えていたなのはだが、それ以降は馬鹿らしくなって止めた。
 「モバイル式、買ってもいいなんて言うんじゃなかった」
 「なんか言った?」
 「べつにー」
 シャワーから出たあと、仕事用のデスクに向かおうとしたフェイトだが、なのは曰く同僚が出張中なので預かったという観葉植物がデスクを占拠しており仕事ができる状態ではなかった。
 仕方ない、といった表情でベッドに向かったフェイトに目を輝かせたなのはだが、鞄からモバイル式マシンを取り出したフェイトに明らかに落胆の色を見せた。
 残念ながら、フェイトはそれに気づいていない。
 
 「何してるのー?」
 「しごとー」
 「それは知ってる」
 ベッドに腰を下ろして仕事をするフェイトの横で、なのはがゴロゴロと転がる。
 ぴたりとフェイトの後ろで動きを止め、そのディスプレイを背後から覗き見た。
 「ふぅん」
 近日中にはやらねばならないが、今日中に、と言う類でもなさそうだった。
 フェイトの真面目な性格が、急かしているだけだろう。
 「ふぇーいとちゃーん」
 「んー?」
 反応はすれど、視線はディスプレイのまま。 
 "こっち向けー"
 念話に載せない言葉は、やはり届かない。
 "なんだこのやろー"
 もはやこれは、宣戦布告だと思った。
 フェイトにとってみれば、実に一方的な言いがかりだ。
 だがしかし、プライベートに仕事をもちこんでしまった彼女に非がないとは言えない。
 「にゃー!」
 手始めに、なのははその背中に飛びついた。
 「なにー?」
 しかしその程度では、慣らされているフェイトはたじろがない。
 「にゃぁ」
 そのまま、頬をつついてみる。
 ぷに、と埋まった指が、ぽんと弾かれる。
 「どうしたの、なのは」
 クスリと笑ったフェイトの顔は、まだ画面を向いたまま。
 "まだわかんないか!"
 ずるずると滑り落ちた。
 少し距離をとって、勢いをつけて転がり寄る。
 そのまま、ふとももに頭を乗せた。
 「うにゃー!」
 下からフェイトを見上げて鳴いてみる。
 「はーい、どうしたのかなー」
 動じることなく、フェイトの片手が伸びてきて剥き出しのなのはのノドをくすぐった。
 「ふひゃっ!」
 小さく身体が跳ねて、なのはの素足が若干危険な領域まで露出する。
 "む"
 これはどうかと目を向けるがしかし、フェイトはチラリとなのはに微笑を落としただけでまた視線を前に戻した。
 手の位置が少し変わって、なのはの身体がもう一つ跳ねる。
 "むぅ……これはもしや"
 てぃ、とフェイトの薄い寝間着越しにおなかを突っついてみる。
 「ひゃぅ!」
 また別の場所をくすぐられて、やっぱり身体が跳ねた。
 "なんか、飼い慣らされてる?"
 なのはは内心首をかしげた。
コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック
copyright © 2005 Empty Dumpty all rights reserved.
Powered by FC2ブログ.