Empty Dumpty
ヒトもすなるぶろぐといふものを、私もしてみむとてするなり。 徒然なるままに文章を書いてみるつもりです。
Calling
気の向かないときに気の向かないことすると、
ね。

こんばんは
フェルゼです。

一段落したーと思ったら、なんだか気が抜けてしまったようです。
どうしよう
なんだかうまく
書けないべ
ということで。

本日更新は、ルカさんとミクさんの物語。
短いです。
お付き合いいただける方は、以下からどうぞ。

 この世界、そんな長いこと生きてるわけじゃないけども、理不尽なことがあるなんてことは、分かってるつもりだった。
 友だちとカラオケに行けば、歌おうとした曲を直前にいれられてなんとなく歌えなかったり。
 購買で買おうとしたパンが、目の前にいた人に最後の一個を買われてしまったり。
 理不尽っていうかなんて言うか、どうすればいいのこの感情の矛先?っていう感じ。
 ひどいのは、私がたまたま最後の一個を掴んだ時に、私の手から奪って買って行った人、なんてのもいた。
 そんなこんな、世の中ひどいこともあるもんだ、なんて思ってたけど。
 
 まさか、電話がつながったからって怒られるとは思わなかった。



 Calling



 『繋がるじゃない』
 携帯を耳に当ててまず聞こえたのが、そんな不機嫌そうな声だった。
 「え?」
 彼女からかかってくること自体が珍しくて、どうしたの? とか訊こうとしたのに。
 全部、吹っ飛ばされた。
 『何で繋がるのよ』
 「なんでって言われても……電話だし、コレ」
 『じゃあさっきまではなんだったの』
 「さっきまで?」
 さっきって、つまり、これがかかってくる前?
 「なんだろ?
  小物?」
 『……どこにいたの』
 「部屋、だけど?」
 『……じゃあ、いいわ。
  さよなら』
 っと!
 「待って待って、ルカ!」
 私は慌てて、ルカを電話に引きとめた。
 だって、あのままなら絶対切ってたし。
 『なに』
 よし、引き留めた。
 「繋がらないから、心配、してくれた?」
 『違うわよ』
 ぶっきらぼうに返すルカ。
 「もうちょっと素直になっても、罰は当たらないと思うんだけど」
 『あなたに今すぐ天罰が下りますように』
 「ひどいっ!」
 『冗談よ』
 電話の向こう、ルカがクスリと笑った。
 「ごめんね、充電忘れてたら電源切れてたみたいで。
  今充電中」
 『そう』
 おんなじような声だけど、私にはわかる。
 ルカの声、安心してる。
 「ね、ルカ」
 『なに?』
 「充電終わったらさ、遊びに行ってもいい?」
 『ダメって言ったって、来るつもりなんでしょ?』
 「わかる?」
 『わかるわよ、それくらい』
 にへら、笑みがこぼれた。
 『じゃ、またあとで』
 「うん、またあとで」
 ボタンを押して。
 通話を終了させて。
 「さてと!」
 私は、充電器ごと携帯をカバンに放り込んだ。





 後書き
 終わるまで、待ってなんかいられない。
  
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