Empty Dumpty
ヒトもすなるぶろぐといふものを、私もしてみむとてするなり。 徒然なるままに文章を書いてみるつもりです。
M. T. 47
同じ空の下
違う風が吹く。

こんばんは
フェルゼです。

夕方ごろに、用ができたので外出しまして、
待ち時間が出来たので、近くの某電気屋に行きました。
店内をふらふらしていたら、聞き覚えのある声で聞き覚えのある歌が。
ハッと見渡せば、テレビ売り場。
そうか、MJか。
さすがに電気屋でにやけるのはまずいですよ……ね?

さて、今回更新もM. T.
私、このシリーズが完結したら気ままな短編を書くんだ……。
お付き合いいただける方は、以下からどうぞ。


 
 窓を開けて邸内に下りたフェイトに続いて、なのはもフェイトの手を借りつつ足を踏み出した。
 入った窓以外は鎧戸が下りているため、外の明かりは入り込めない。
 「なのは、私の荷物の中」
 言われてカバンを開けると、なのはの部屋にもあったランプが見えた。
 「これ?」
 「うん」
 灯りをともし、フェイトがきゅっと軽く手を握ると、昼間のような、とまではいかないものの足元を注意するのに十分な程度の光が溢れた。
 「思ったよりも、ましな状態、かな」
 フェイトの言葉どおり、厚く積もった埃と幾つかの調度品が倒れていることを除けば、屋内は在りし日の姿をよく留めている。
 「うん、あの頃の、ままだ」
 砕けたカップや食器類が、まとめて木箱に入れられている。
 壁には何かで切り裂いた跡が残っている。
 華奢な造りのイスが、壁際に転がっていた。
 近くには折れた脚が散乱している。
 それらを確かめるように、フェイトが指先で触れていく。
 「あ、あのね!」
 なのはが、両の手を体の前で握った。
 「うん? どうしたの、なのは」
 「このお屋敷って、いつからあるの?」
 「この土地に建てたのは、3代前だって聞いたよ。
  それから、改築とかを繰り返して、この形になったって」
 「そっか」
 「そうだよ」
 フェイトの歩みのペースは変わらない。
 なのはも、それに並んで階段に足をかけた。
 「えっと……」
 「なのは」
 「うん!?」
 中空に視線を投げて小さく唸っていたなのはにフェイトが声をかけると、待っていたとばかりになのはがフェイトを向いた。
 「無理に話そうとしてくれなくても、いいよ」
 「あ、うん……」
 「ちゃんと、いっしょにいるから。
  もう、さっきみたいなことにはならないようにするから」
 ね?と、フェイトが片手でなのはの手を取る。
 握っていた手を解すように包み込むと、なのはが手を開いて。
 「うん」
 指を絡めるようにフェイトと手を繋いだ。

 「こっちなの?」
 迷うことなく足を進めるフェイトになのはが訊ねた。
 「宝石を置いてあった部屋は、こっちだよ」
 「そこにあるの?」 
 なのはの言葉に、フェイトが足を止めた。
 「……そう言われると、分からないね。
  今までは、家の持ち主がちゃんといたから、宝石として保管されていたけれども。
  私がいた時のジュエルシードはもうないから、たぶん、私が最後にここに来た後、持ち込まれたんだろうね。
  どこに置いたんだろう」
 「えと……手分けしようか?
  私も、あるかどうかならわかると思うし」
 「うーん……いや、二人で動こう。
  対象は、何を起こすか分からないジュエルシードだからね。
  一緒にいた方が、安心できる」
 「私一人だと、頼りない?」
 「んー?
  私も、一人だと心細いから」
コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック
copyright © 2005 Empty Dumpty all rights reserved.
Powered by FC2ブログ.