Empty Dumpty
ヒトもすなるぶろぐといふものを、私もしてみむとてするなり。 徒然なるままに文章を書いてみるつもりです。
M. T. 22
その全てに圧倒されて、
更新を忘れてしまいました。

こんばんは
フェルゼです。

余韻を噛み締め、一夜を越えて。
あぁ、でもこれで、PHANTOM MINDSを全曲聴けるや。

さて、今回からもまだM. T.です。
ばら撒いてきた諸々の種を、気が付く限り、できる限り、回収していこうと思います。
ですが、M. T.ばかりでは短編が出せないので…以降、ちょいちょいと短編も挟みつつ行こうと考えています。
では、前回から数日を経たお話。
お付き合いいただける方は、以下からどうぞ。


*他の方のサイトでお世話になっているお知らせです。
またも豆腐様です。
豆腐様の描かれたイラストで、なのはさんも先生の格好をされている学園パロディがありまして(10/01/03)、それに触発された形です。
なのフェイ?
以前にお送りしたものの時間軸の延長線上……かもしれませんので、覚えていらっしゃる方がおられましたら、なるほどなと思えるかも。
記憶頼りですが、以前にお送りした方はきれいさっぱり消えてしまっているようなので。
ご要望があれば、豆腐様の許可次第でこちらに再掲載します。


 宵闇。
 ぼんやりと、気付けばなのはは目を覚ましていた。
 目を開けても何も見えず、再び目を閉じて、なのはは耳を澄ませた。
 無音だった周囲に、少しずつ音が満ちていく。
 風と呼べないほどの流れに葉を鳴らす木々。
 時折届く名も知らぬ鳥の声。
 気配だけを滲ませて走り去る小動物達。
 微かに空気を揺らして、なのはの意識を震わせる。
 森の際、だからだろう。
 この家の静寂は、町中にある八神の家とは明らかに異なっていた。
 ヒトの要素が、限りなく少ない。
 夜に紛れた、活動的な静寂。
 そう……だから、なのはの耳が捉えたキシリという音は、この静寂には異質なものだ。
 それは近づくように少しだけ大きくなり、注意をしていると今度は小さくなっていった。
 そしてその音は、やがて溶けるように消えた。
 今この家にいるのは二人だけのはずで、なのはでないのならばフェイトでしかあり得ない。
 夜中に用がありそうなどんな部屋ともその方向は当てはまらなくて、なのはが軽く顎を上げた。
 思い当たるのは一つだけ。
 診療所ではない方の、離れ。
 夜中、人目を憚るかのような行動になのはの好奇心が首をもたげた。
 枕元に置いてあったランプに灯を入れる。
 仄かな明かりが、辛うじて足元を判別させる。
 一歩、一歩。
 進むにつれて灯が安定したのか、少しずつ周りが見えてくる。
 なのはが以前に使っていたモノより明るく輝くそれは、夜の散歩には都合がいい。
 どれほど注意深く足を踏み出しても軋む床に口を尖らせながらも、なのははフェイトの後を追った。

 離れの入り口。
 相変わらず閉じている扉。
 けれども今夜はうっすらとではあるが内側に開いていて、そこから幽かな光が漏れていた。
 そっと扉に力を加える。
 今までならばピクリとも動かなかった扉が、キイィィィ……と軋んだ音を立てた。
 予想以上に高く響いたその音に、なのはの手が止まる。
 しばらく待って、特に反応がないことを確認してから、なのははもう一度戸に手をかけた。
 音を立てないことは諦め、なるべく目立たない音になるよう意識する。
 ゆっくりと、一定の速度で戸を開けて。
 ヒト一人、辛うじて通り抜けることのできる隙間が出来ると、そこに身を滑らせた。
 中の様子を確認しようとランプを持ち上げる……と。
 「わぁ!!」
 腕組みをしたフェイトが真正面に立って、なのはを見下ろしていた。
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